食用八重桜の塩漬けを生産する「千村若竹会」(加藤菊恵代表)は、4月14日から、秦野市千村の加工所で「丹沢のさくら漬」の加工を開始します。この加工作業は、約1週間続く見込みです。多くの消費者に支持される特産品で、「かながわブランド」にも登録されています。
八重桜は、ソメイヨシノが散った頃に咲き始めます。秦野市では古くから食用として親しまれ、江戸時代から春の換金作物として農家が摘み取っていたといわれます。昭和に入ると多くの農家が桜の木を植え、特産品として定着しました。八重桜の木にはしごをかけて農家が花を摘み取る姿は、現在も市内でよく見られる光景です。
●開花シーズンの1週間で1年分を仕込む
「丹沢のさくら漬」は、食用八重桜を塩と白梅酢で約1カ月漬け込んだものです。八重桜の開花シーズンの1週間ほどで、1年分の量を仕込みます。摘み取った桜はその日のうちに仕込むため、加工所には、地元農家が摘みたての桜を次々と運び込み、千村若竹会のメンバーが花の選別や漬け込みの作業に励みます。
「丹沢のさくら漬」は、JAはだの農産物直売所「はだのじばさんず」などで販売しています。漬け込み期間があるため、今年産は6月からの販売を予定しています。お湯を入れればお祝いの席の桜湯に、塩抜きして桜ごはんや桜スイーツの材料にと、多用途に使うことができます。
【お問い合わせ先】
JAはだの 企画部組織教育課
TEL:0463-81-7714 FAX0463-84-1856